【顔面神経麻痺】柳原40点法は何点まで回復すればいいの?点数だけでは分からない理由

【顔面神経麻痺】柳原40点法は何点まで回復すればいいの?点数だけでは分からない理由

顔面神経麻痺の治療中、

「今日は20点ですね。」

「30点まで回復しています。」

と説明を受けたことはありませんか?

すると多くの患者さんが、

「何点になれば治ったと言えるの?」

「40点を目指さないといけないの?」

「30点ではまだ治っていないの?」

と疑問を抱かれます。

今回は柳原40点法の点数をどのように考えればよいのかを分かりやすく解説します。

柳原40点法は40点満点

柳原40点法は、顔面神経麻痺で顔の動きを評価する方法です。

額を動かす、目を閉じる、口角を動かすなど、顔のさまざまな動きを確認し、40点満点で評価します。

点数が高いほど顔の動きは良好で、40点が満点です。

では40点になれば完治?

実は、

40点だから「完全に元通り」、40点未満だから「治っていない」とは言えません。

柳原40点法は、あくまでも顔の動きを評価する方法です。

たとえば、

・顔のつっぱり感

・違和感

・病的共同運動(口を動かすと目も閉じてしまうなど)

といった後遺症は、この点数だけでは十分に評価できないことがあります。

つまり、

点数だけでは顔面神経麻痺の回復をすべて判断できないのです。

何点まで回復すればいいの?

患者さんにとって最も気になる疑問ですが、

「〇点になれば治った」という決まった基準はありません。

回復の目標は、一人ひとり異なります。

たとえば、

・顔の左右差がほとんど気にならない

・食事や会話で困らない

・自然な笑顔が作れる

このように日常生活に支障なく過ごせていれば、患者さん自身の満足度は高いことが少なくありません。

そのため、点数だけを目標にするのではなく、

「日常生活で困らない状態まで回復すること」

も大切な目標になります。

点数は経過を見るためのもの

柳原40点法は、

「今の状態」

だけを見るためではありません。

たとえば、

・初診 8点

・2週間後 16点

・1か月後 24点

・3か月後 34点

というように、

時間とともに点数がどう変化しているか

を確認することが重要です。

点数が少しずつ上がっていれば、顔の動きが改善してきていることを客観的に評価できます。

点数だけで一喜一憂しないことが大切

診察のたびに、

「今日は2点しか上がらなかった……」

と落ち込む患者さんもいらっしゃいます。

しかし、顔面神経の回復は一直線ではありません。

改善がゆっくり進む時期もあれば、ある時期に変化が大きくみられることもあります。

また、同じ30点でも、

苦手な動きや症状は患者さんによって異なります。

そのため、

数字だけでなく、自分自身の変化にも目を向けることが大切です。

主治医は点数だけで判断しているわけではありません

医師は柳原40点法だけでなく、

・発症からの期間

・ENoG(イーノグ)の結果

・顔の動き

・後遺症の有無

・日常生活への影響

などを総合的に評価しています。

そのため、

柳原40点法は大切な指標ですが、それだけで治療方針が決まるわけではありません。

まとめ

柳原40点法は、顔面神経麻痺の回復を客観的に評価するための優れた方法です。

しかし、

「何点になれば治った」と決められるものではありません。

大切なのは、

・点数がどのように変化しているか

・日常生活でどのくらい困らなくなったか

・後遺症が残っていないか

などを総合的に考えることです。

点数だけに一喜一憂する必要はありません。

主治医と相談しながら、ご自身の回復のペースを見守っていくことが大切です。

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