【顔面神経麻痺】ENoG(イーノグ)とは?検査の意味や数値の見方をわかりやすく解説

顔面神経麻痺と診断され、耳鼻咽喉科で「ENoG検査を受けましょう」と言われたものの

「ENoGって何?」

「数値が低いと治らないの?」

「10%と言われたけど大丈夫?」

と不安になっている方は多いのではないでしょうか。

ENoG(イーノグ)は、顔面神経麻痺の重症度や回復の見込みを判断するために行われる重要な検査です。

今回は、ENoGとは何を調べる検査なのか、そして結果をどのように考えればよいのかを、できるだけわかりやすく解説します。

《ENoG(イーノグ)とは?》

ENoGは「Electroneurography(エレクトロニューログラフィー)の略称です。

簡単に言うと、

顔面神経がどれくらい元気に残っているかを調べる検査

です。

《顔面神経麻痺では何が起きている?》

顔面神経麻痺になると、顔を動かす神経が炎症を起こし、神経の働きが低下します。

すると、

・目が閉じにくい

・口角が下がる

・水が口からこぼれる

・額にしわを寄せられない

といった症状が現れます。

しかし見た目だけでは、

「神経がどれだけダメージを受けているのか」

までは分かりません。

そこで行われるのがENoGです。

《ENoGをわかりやすく例えると》

顔面神経を「電線」に例えてみましょう。

脳から顔の筋肉へ向かって電気が流れ、その電気によって筋肉は動いています。

顔面神経麻痺では、この電線が傷ついた状態になります。

ENoGは、

『電線がどれくらい残っているか』

を調べる検査です。

電線がたくさん残っていれば回復しやすく、ほとんど切れてしまっていれば回復に時間がかかる可能性があります。

《ENoG検査では何をするの?》

耳の前あたりに電気刺激を与え、顔の筋肉がどれだけ反応するかを測定します。

検査時間はそれほど長くありません。

少しピリピリした刺激を感じますが、多くの場合は短時間で終了します。

《数値はどう見ればいいの?》

通常は、麻痺していない側を100%として比較します。

例えば、

健側:100

患側:50

であれば、

神経の働きが約50%残っていると考えます。

《数値の目安》

40%以上

比較的良好な状態です。

神経が多く残っている可能性があります。

10~40%

神経の損傷が進んでいる可能性があります。

経過を慎重に見ていく必要があります。

10%未満

重症例と判断されることが多く、回復まで時間を要したり、後遺症が残る可能性が高くなります。

《ENoGが0%と言われたら?》

患者さんから最も多い質問の一つです。

確かに重症であることを示しますが、

「絶対に治らない」という意味ではありません。

顔面神経には再生能力があります。

回復には時間がかかることがありますが、その後改善していくケースもあります。

ENoGは将来を断定する検査ではなく、

『現在の神経の状態を調べる検査』

と考えることが大切です。

《なぜ発症後すぐには検査しないの?》

顔面神経麻痺では、発症直後から神経の変化が進行します。

そのため、一般的には発症後3~14日頃に検査が行われます。

早すぎると正確な評価ができない場合があるためです。

《まとめ》

ENoG(イーノグ)は、

顔面神経がどれくらいダメージを受けているかを客観的に評価するための検査

です。

顔面神経麻痺になった方にとって、今後の経過を考える上で非常に重要な情報となります。

ただし、数値だけで将来が決まるわけではありません。

大切なのは、医師の診断を受けながら適切な治療を継続し、焦らず回復を見守ることです。

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