パニック障害

不安を取り除くための取り組み

〇パニック障害とは

突然理由もなく、めまいや息苦しさ、不安感や動悸、異常な発汗、手足の震えといったパニック発作を起こし、日常生活に支障をきたしている状態をパニック障害といいます。

〇パニック障害の原因として考えられていること

現在の医学ではまだまだ詳しいことは解明されていませんが、当院でパニック障害の治療にあたるときに重要であると考えていることを次に挙げます。

主となる原因は自律神経の乱れです。
自律神経の乱れとは、様々な原因により交感神経優位の状態が長くなってしまい、リラックス時に優位になる副交感神経の活動が短くなってしまう状態です。
この交感神経と副交感神経は拮抗関係にあり、どちらかが優位であれば他方の活動は抑えれます。どちらともが優位になることはありません。
過剰に交感神経が優位になりすぎると、様々なパニック発作の症状が起きてしまいます。

過度に緊張したとき、びっくりしたとき、不安なときなど、すなわち交感神経が突如優位になったとき、動悸、めまい、息苦しさを感じたことは誰しもが経験したことがあると思います。
このような状態に、なにもないときに起こしてしまう身体になってしまっているのです。

・ストレスや多忙、頭で色々考えることが過度になりリラックスできなくなっている

・過度な疲労により身体が疲れすぎている

・精神的に不安定になっている

そのようなストレスを多く抱えている方に対し、当院は手技だけでなく「言葉によるケア」も重要視しています。

不安なことや疑問がないようしっかりご来院者様とコミュニケーションをとり、納得いただいたうえで施術を行います。

苦痛を解消するためのアプローチ

人間は誰しも過労やストレスで身体的にも精神的にも力が入ってしまいます。
このストレス状態が過度に続いてしまうことで、自分では上手に力を抜くことができなくなってしまい、無意識で常に力が入っている状態になります。

この場合は鍼やお灸で心身ともに力を緩めることが重要です。
力を抜いた状態はこういうことだと、身体に覚えさせていきます。
このように治療していくと、少しづつ自然と自分でも力の抜き方が分かってきます。

手技によるアプローチとして、鍼灸やマッサージ・整体などを身体の状態によって使い分けていきます。

手技により血流を良くして発痛物質を抑え、正しい姿勢で身体を動かせる状態に骨格の並びを整えます。
鍼灸では「二指推鍼法」という特殊な技術を使い、従来の技法より痛みや不快感の少ない施術で神経の痛みや炎症を改善に導きます。

また、筋膜の癒着がみられる方には「メディセル」という機器を併用し、より手技の効果を高めるためのケアを行います。

再発予防のためのセルフケアを伝授

せっかく施術で身体を整えても、その後に何もせず放ったらかしのままでは、身体はだんだんと元に戻っていってしまいます。

そうならないために、１人１人の身体の状態や生活習慣に合わせて、自宅でできる運動やストレッチなどのセルフケアのアドバイスも行います。

ご自宅でもセルフケアを行っていただくことで、パニック障害の再発予防にも取り組んでいくことが可能です。