【顔面神経麻痺】柳原40点法10点とは?顔面神経麻痺で10点と言われた方へ
「柳原40点法では10点ですね。」
耳鼻咽喉科でこのように説明され、
「10点ということは重症なの?」
「元のように顔は動くの?」
「後遺症は残るの?」
と不安になっていませんか?
診察では時間が限られているため、十分な説明を受けられないまま帰宅し、インターネットで検索される方も多くいらっしゃいます。
今回は、柳原40点法で10点とはどのような状態なのか、患者さんにも分かりやすく解説します。
10点とはどのくらいの状態?
柳原40点法で10点という結果は、
顔の動きが大きく制限されている重度の麻痺を示すことが多い点数です。
例えば、
・顔にしわを寄せられない
・目が閉じにくい、または閉じられない
・口角がほとんど動かない
・食事や歯磨きで水や食べ物がこぼれやすい
といった症状がみられることがあります。
ただし、症状の現れ方には個人差があり、「10点だから必ず同じ症状」というわけではありません。
10点=治らない、ではありません
10点という数字を見ると、多くの方が「もう治らないのではないか」と不安になります。
しかし、
柳原40点法は、現在の顔の動きを評価した結果であり、将来の回復を断定するものではありません。
発症直後は10点前後でも、その後の治療や経過によって点数が改善する方は少なくありません。
大切なのは、一度の点数ではなく、その後どのように変化していくかです。
ENoGとは役割が違います
柳原40点法と一緒に、ENoG(イーノグ)という検査を受ける方もいます。
この2つは似ているようで、役割が異なります。
・柳原40点法:実際に顔がどのくらい動いているかを評価する方法
・ENoG:顔面神経がどのくらい機能しているかを電気刺激で調べる検査
例えば、柳原40点法が10点でも、ENoGの結果やその後の経過によって回復の見込みは異なります。
そのため、医師はこれらの情報を総合的に判断しています。
焦らないことが大切です
顔面神経は、傷ついたあとすぐに回復するわけではありません。
回復には数か月かかることもあれば、重症例では1年以上かけて少しずつ改善していくこともあります。
「数週間たっても変わらない」
と落ち込む方もいますが、顔面神経麻痺えは珍しいことではありません。
焦らず、医師の指示に従って治療を継続することが大切です。
《こんなときは主治医に相談しましょう》
治療中に、
・症状が急激に悪化した
・目が閉じず、感想や痛みが強い
・顔のつっぱりや違和感が気になる
などがあれば、自己判断せず主治医へ相談しましょう。
また、回復期には病的共同運動などの後遺症が現れることもあるため、経過を定期的に確認することが大切です。
まとめ
柳原40点法で10点という結果は、顔面神経麻痺の中では重度の麻痺を示すことが多い点数です。
しかし、
・10点だから治らない
・10点だから必ず後遺症が残る
という意味ではありません。
柳原40点法は、「今、どのくらい顔が動いているか」を評価する指標です。
回復の程度は、発症原因、治療開始までの期間、神経の障害の程度など、さまざまな要因によって異なります。
数字だけにとらわれず、主治医の診察を受けながら経過を見守ることが大切です。
もし顔面神経麻痺について不安なことがあれば、一人で悩まず、専門的な知識を持つ医療機関へ相談してください。



